ベビちゃんが生まれ、家族が増えました。
分娩台へ上がって、1時間ほどで出産。主人も休みだったので、すぐに駆け付けてくれ、分娩室でいきみ始めた頃に主人が到着。私が必死に呻いてるのを見て、涙が出たそうです。「生まれさえすれば、あとはすっきり!胎盤スルって出て、ちょちょっと縫ってお終いよ~」なんてちらほら聞いてたはずが、全然そんなじゃなかったです苦笑。平均サイズの赤ちゃんでしたが、私が小柄だったので傷が深く、2L近い出血多量となってしまい、その後の施術にまた1時間ほどかかり、かなりの体力消耗でした。止血を急ぐ中、麻酔で感覚ボヤかしてすぐ縫われ始めており、忍耐力も体力もすべて出産で使い果たしていた直後で、耐える気力など微塵もなく悶絶しながらあがき続けた縫合。生まれた後に胎盤待ってる間もなんか緊迫した空気が流れてるなぁとは感じてたけど、意識朦朧としてたので状況もよく分からず、処置されるがままにただ託してましたが…早く止血したいけど胎盤出るのを待たなきゃいけなかったりとか悠長に麻酔利かせてるわけにもいかなかったりだったのか、焦燥感×緊張感な空気でした。物静かで落ち着いた気遣いある先生で良かったです。途中で助産婦さんが気を利かせて、ベビちゃんを顔の横に運んでくれて、目が合った瞬間にニコ~っとしてくれたのが救いでした。主人はずっと頭を撫でて安心させてくれてました。とてもとても一人じゃ耐えられない出産でした(食欲はモリモリで数時間後のお昼もおやつもぺろりと平らげましたが)。
心配だった病院食、意外にも美味しかったです。点滴とパルスオキシメーターの他に、尿路カテーテル、血栓防止のゴツいマッサージ機を両足に嵌められ、人間らしく生きてる心地がしませんでした。その後の熱発で、そのまま4日間ほどベビちゃんと隔離されてしまい、しょぼーん。輸血の数値だったのを鉄剤の点滴で様子見にしてれたのは良かったものの、回復に時間がかかり、更に数日後には寝られないほど胸も張ってしまい、痛みと動悸と吐き気と闘いながら「搾乳しないと痛いままだし、ベビちゃんのためになると思えば頑張れる…!!」と必死こいて搾乳した挙句に、「隔離中なので破棄します」と助産婦さんに言われ、さすがに泣けました(仕方ないのだけども…)。
精神崩壊寸前のところで、同室許可くれた小児科のご年配系先生が仏様に見えました。母子同室が全然できてないし体力もまだまだだったので、入院を1日延長。無事退院できたときは、帰りの車内で安堵感から、少し涙ぽろぽろ。病院なんて長くいるもんじゃない、家にいた方が回復も早く感じる、と思いました。産後の目の充血がすごかったですが、ウサギなんじゃなかろうかってくらい真っ赤にほとばしってたので、きっとそうなんだろうということにしておきます笑。
出産直後からの隔離で先に哺乳瓶に慣れてしまったベビちゃん。直接授乳ができず、ぎゃん泣きして舌が上にあがってしまったり、ただ咥えたままスヤスヤ顔になってしまい、「おーい起きてー」と揺すったら、鼻の下伸ばして更にスヤスヤ顔になり、「オイコラ、ちゃうわ笑」、となったり。哺乳瓶の方が吸うのがラクチンなので、嫌がってしまい、ポパイみたいにあごを横に突き出してカメラ目線しながら手で押しのけてきたり、泣いて怒りながら力んでつい噛みついて超痛かったり。授乳の練習の体勢にさせようと抱え始めると、すぐさま察知して、過呼吸かい!ってくらいに息がハッハハッハ上がってたり。まだ視力もぼんやりのはずなので、ただでさえ嫌なのに、いきなり口に含むのは尚更嫌だったりするかな、とベビちゃんの手をとって、こっちの胸をとんとんタッチさせてから、ベビちゃんの口をとんとんタッチさせるのを数回繰り返して伝えてから取り組むようにしたり。ちょっと吸えたらちょっとご褒美ミルク!ちょっと吸えたらちょっとご褒美ミルク!長く吸えたら沢山ご褒美ミルク!!と繰り返し、練習終える時はちょっとでもいいから成功したタイミングで残りのミルクを全部あげて、という段取りで、何が正解か伝われば…と繰り返し繰り返し。
昨日から噛みつかなくなり、手で強く押しのけるのもやめて、抵抗も少し和らぎ、ちょっとずつ進歩してくれてます。今日は過呼吸のような息の上がり方が減ってました。ちゃんと吸えるようになるのは最終的な目標であって、そこまで到達できるできない以前に、ちょっとずつの小さな進歩を見落とさないようにしてくが大事。泣いて嫌がって無駄にエネルギー散財してるだけに、ベビちゃんが頑張ってるのも十分わかるので、噛みつかなくなった、手で押しのける力が前より控え目になったとかの小さな進歩が嬉しいし、やりがいも感じたり。
今のところ、おむつ交換、授乳の練習がほとんどなので、最重度の知的障碍者の生活介護と、知的障碍児支援の経験が役立ってくれてます。入院中に助産婦さんにおしっこスプラッシュしてしまったのを見て(男の子です)、起床時は基本トイレ溜まってるはずだから、寝起きのおむつ交換はスプラッシュ要注意のタイミングだろうな、とか、ブリッとうんちした音がしてもそのまま続けて出てくる可能性あるから、慌てて取り替えずにちょっと待って様子見してから変えた方がいいだろうなとか、ジタバタした足に汚れがついてそのままバタバタ動いて服や周りに汚れが広がってくからしっかり押さえて手早く綺麗にしてー等々、散々対応してきた生活介護の経験のおかげで苦労せずに済んでることも多々あり。1から初めてだったら、今頃汚れもの洗濯物に追いやられてたと思います。
頑固一徹モードになった子を相手に、それを上回る頑固さで30分や1時間向き合うことも厭わずやってきた障碍児支援員時代のど根性スタイルな向き合い方は、授乳を教えるときの粘り強さに役立ったり。ただ一つ……眠いのだけはどうしようもない!!です。
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